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日本の硬貨は外国へのお土産になるの?

以前、同僚の中国系米国人を車に乗せたとき、たまたま5円硬貨が車に落ちていたのを彼が発見しました(ミネソタで乗っている車に5円玉が落ちているというのも不思議な話ですが…)。

「これ何?」
「単なる5円玉ですけど…」
「へぇー」

てな感じで、興味深々だったので、

「それ、あげるよ」

って言ったら結構喜んでもらってくれました。

ということもあって、もしかしたら日本の硬貨ってお土産になるのかな?(穴が開いた硬貨は珍しいっていうし…)などと考え、どうせならきれいな硬貨かなんかのセットが売ってないかなーなどと思ったわけであります。

硬貨といえば、やっぱり「造幣局」!

早速、造幣局のホームページをみてみると…

「造幣局は、その年度に製造した貨幣のうち、一度も使用していない貨幣と製造年度を表す年銘板をセットにしてケースに収納し、昭和44年度から海外向けに、昭和50年度からは国内向けに貨幣セットを販売しています。」

とのことです。

しかも通信販売もしているとのことだし、セットの内容を見てみました。

すると、造幣局名物「桜の通り抜け」(大阪ではかなり有名!でも、関東以北の人はおそらく知らないと思う)を記念したセット、浄瑠璃、歌舞伎、お城等これぞNIPPONという感じのセットが多数販売されております。

もしかしたら外人に喜ばれるかも?

と思い、数セット試しに注文してみました。

届け先は実家にしましたが、海外からもインターネットでショッピングすることも可能なようです(と造幣局のHPには書いてありました)。

ちなみにこの貨幣セット、500円、100円、50円、10円、5円、1円それぞれの硬貨が入っていて1800円から。
それぞれの記念セットを10万セットとか20万セットとか販売していて、結構売り切れていたりします。

1セット平均2000円として、10万セット売れたら、売り上げは何と2億円!(思わず計算してしまう)
しかも、貨幣の価値はたったの666円!

あれ、まてよ…この666円だって、きっとお金として勘定していないのでは?
それだったらかかっているのは原価だけかも…

どうなってるんだろう?と思っていたら、ちゃんと造幣局のHPに答えはありました。

造幣局のHPの情報公開のところから、平成16年度の決算報告書をみることができます。

これによれば、収入のところに

業務収入 334億9千9百万円(貨幣セットの収入が予定よりも多かったこと等のため)

と書いてありますし(カッコ内も)

支出のところには

原材料の仕入れ支出 54億5千5百万円(貨幣セットの製造数量が予定よりも多かったこと等のため)

とちゃんと書いてあります。

したがって、造幣局にとって販売コインは現金ではなくあくまでも商品であるということが判明したのでした。

と思っていたら、その下に

貨幣法第10条に基づく国庫納付金の支払額37億1千6百万円というのがあります。

もしかしたら、これが販売コインの現金の分なのか?

結局この件については謎が残ったままになってしまいました(これ以上は調べる時間もなし…)。

貨幣法第10条というのを誰か教えてほしい…(単に個人的な興味によるものだけですが…)

それにしても、この平成16年度決算をみると、50億円以上の黒字決算!

造幣局はとっても優良企業なのでありました。(赤字でも自分のところから補填可能か?)

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禁煙治療に保険は既に適応になっているそうです

昨日、日本でも禁煙治療に保険が適用される話があるなどとあやふやなことを書いたのですが、
実はもう既に4月から保険適応になっているとの情報が寄せられました。

以下、情報提供者より

日本では今年4月から保険が適用になりました。
保険診療にするには医療機関が申請をしなければならないのと、
受診者側は一定基準をクリアした人のみが保険診療可能となります。
保険診療には方法や内容、期間、回数も細かく決まっているし、
ニコチン代替療法のみ受けたい人には良いかもしれません。

以上引用終わり。

早速ネットで調べてみると、条件をクリアする受診者とは
禁煙治療は一日の喫煙本数に喫煙年数を乗じた数が二百以上のニコチン依存症の人とのこと。
医師は問診後、依存度を測定し、ニコチンパッチなどの禁煙補助薬を三カ月(診療五回)をめどに処方するとのことです。

医療機関側の条件としては、
▽禁煙治療を行っていることを掲示する
▽敷地内を禁煙にする
▽呼気一酸化炭素濃度測定器を備える-などの「施設基準」を満たすことが条件となるようです。

ニコチンパッチ自体はまだ保険適応になっていないので、実際に申請している医療機関もまだ少ないようですが、ニコチンパッチが保険適応になれば、もっと増えて来るのではないかと思います。

それにしても、昨日の文献等からすれば、禁煙後のフォロー期間についても保険適応にしてくれないと、再喫煙を予防するのは難しいということになると思うのですが…(意外と中途半端な保険適応だったのですね)。

一方、保険適応になれば禁煙する人が本当に多くなるのか?という問題もあります。

この疑問を検討した結果は1998年のニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに載っています。

Use and cost effectiveness of smoking-cessation services under four insurance plans in a health maintenance organization.
Curry SJ, Grothaus LC, McAfee T, Pabiniak C.
N Engl J Med. 1998 Sep 3;339(10):673-9.

この研究では、禁煙プログラムを保険適用した場合の効果について、全額適応、部分適応と分けて調査することにより保険適用の有用性について検討しました。

7つの団体に所属する90,005名(平均42歳、女性53%、白人83%、喫煙率19%)を対象として、行動療法の50%とニコチン代替療法の全額を保険で負担する標準プラン、行動療法とニコチン代替療法の双方の50%を負担する減額プラン、行動療法の全額とニコチン代替療法の50%を負担する逆標準プラン、および行動療法とニコチン代替療法の双方を全額負担する全額プランの4つの保険プランに分けて、それぞれどの程度の利用率があったか、費用はどの程度かかったか等の比較を行いました。

その結果、禁煙者が最も利用率が高かったのは全額保険で負担するプランであり(10%利用)、最も利用率が低かったのは保険でカバーする率を減らした減額プラン(2.4%利用)でした。

一方、最も禁煙率が高かったのは標準プランであり(38%)、逆に低かったのは全額保険で負担するプランでした(28%)。

以上の結果をまとめると、禁煙治療を全額保険でカバーするとその保険に加入している喫煙者の2.8%が禁煙することになり、逆に禁煙治療の保険適応を少なくしてしまうと、喫煙者の0.7%しか禁煙しないということになりました。

したがって、

禁煙治療を保険でカバーする率が高くなればなるほど、受診者は増える。

  ↓

その中には禁煙に熱心でない人も混ざってくるため(自己負担が増えれば一生懸命になるという法則)、禁煙率は下がる。

  ↓

でも、喫煙者全体からみると禁煙する人の数は確実に増える。


ということになりますね(まあ、あたりまえの結果というばあたりまえですが…)

さてさて、今回のちょっと中途半端とも言える禁煙治療の保険適応は、どういう結果をもたらしてくれるのでしょうか?

余談ですが、今回の保険適応に対しての日本たばこ産業株式会社(JT)の声明が出されており、

禁煙指導に対する健康保険適用についてのJTの考え方

JTの必死の抵抗が伺えて非常に興味深いです。

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禁煙できても、再喫煙を防ぐのは難しい

ニコチンガム、ニコチンパッチの普及や禁煙外来などの効果により、以前に比べて少し楽に(とは言っても禁煙する人にとっては相当つらいことでしょうが)禁煙できるようになってきました。

その一方で、禁煙した人の半分以上は1年以内に喫煙を再開してしまうことも知られています。禁煙するために要した人件費、労力等を考えると、いかに再喫煙を防ぐかが費用効果を高めるために大事になってくることでしょう。

米国内科専門誌Archive of Internal Medicineの4月24日号では、禁煙後の再喫煙を防ぐためのニコチン療法、カウンセリング等の効果について系統的レビューを行った結果が公表されました。

Prevention of Relapse After Quitting Smoking A Systematic Review of Trials
Tim Lancaster, MSc, MB, BS; Peter Hajek, PhD; Lindsay F. Stead, MSc; Robert West, PhD; Martin J. Jarvis, DSc
Arch Intern Med. 2006;166:828-835.

この研究では、禁煙の効果を検討した無作為試験等の研究のうち、少なくとも6ヶ月以上の経過観察を行った研究42本を系統的にレビューし、再喫煙を防ぐ最もよい方法についての検討が行われました。

その結果、禁煙の実施対象者が妊婦であっても、入院患者であっても、そして、禁煙後の再喫煙を防ぐために、行動療法を実施しても、薬物療法を実施しても、結局は再喫煙を予防するための効果的な方法は確認することができませんでした。

したがって、禁煙の対象者がどんな人であっても、また禁煙の方法がどんな方法であっても、禁煙成功者の中からある一定の割合で再喫煙者が出てくる可能性があり、それを予防するための効果的な方法はまだ残念ながら確認されていない。ということになると思います。

一方、禁煙外来等によるフォローアップを継続しているかぎり、再喫煙率は低いということも報告されています。したがって、このレビューでは、禁煙後少なくとも6ヶ月間は経過観察を行い、その効果の検討を行うことが望ましいとしています。

もちろん、例え禁煙後に再喫煙したとしても、禁煙期間が長ければ長いほどその効果はあったと考えられますので、あきらめずに何度でも禁煙にチャレンジすることも大切になるでしょう。

日本でもここ数年で禁煙外来がたくさんできました。また、禁煙外来に保険使えるようになる(現在は使えない)という話も出ているようです。

今後は禁煙外来の長期的な効果を検討していくこと、そして、再喫煙の予防に有効な方法を確立していくことが望まれるところでしょう。


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米国版 わらしべ長者

とある医療専門情報サイトからの情報ですが、
米国で「わらしべ長者」を実現しようとする人がいるようです。

日本では「わらしべ」から最終的には「田畑つきの家を手に入れて裕福になる」という感じだったと思いますが、
米国版といいますと、最初は赤いクリップ一つからスタートしました。

赤いクリップ

   ↓

魚の形をしたペン

   ↓

人の顔のデザインのドアノブ

   ↓

バーベキューセット

   ↓

発電器

   ↓

バドワイザーのネオンと、ビール樽

   ↓

スノーバイク

   ↓

Yahkへの旅行

   ↓

1995 Ford Cube Van(日本でいう1t車のようなもの)

   ↓

レコーディングできる権利(貸スタジオ、旅費、宿泊費、ミキシング代込み)

   ↓

フェニックスのアパート(リビング、キッチン、+1ベッドルーム)を1年間借りる権利+ダイアモンドバックスの観戦チケット+北米どこからでも往復の旅費

というように、現在、レンタルではありますが、フェニックスに住むことができる権利まで手に入れているようです。

物事がうまく行く時には、何か急に加速する瞬間があるような気がしますが、この交換の場合、スノーバイクに交換できたあたりから、どんどんいい方向に変化したような感じがします。

そして、この2005年7月から始まったわらしべ計画は現在も進行中とのことで、最終目標は1軒家、もしくは、島、もしくは島と一軒家ということですが、どこまで手に入れることが出来るのか楽しみです。


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世界のマクドナルドとKFC 国によって味も健康への影響も違う!

今や世界120ヶ国に存在するというマクドナルド、85ヶ国以上にあるというケンタッキーフライドチキン(KFC)とともに、世界中でこの名前を知らない人はいないというくらい有名です。

このマクドナルド、世界のチェーン店だけあって、レギュラーサイズの大きさは各国共通。ならば、材料も一緒のはず、ということにはならないようです。

ニューイングランドジャーナルオブメディシンの4月13日号では、フライドポテトやチキンナゲットに含まれるトランス脂肪(酸)の量が、各国で異なることが報告されました。

High Levels of Industrially Produced Trans Fat in Popular Fast Foods
Steen Stender, M.D. Jørn Dyerberg, M.D.
Volume 354:1650-1652 April 13, 2006

トランス脂肪は植物性ショートニング、一部のマーガリン、および部分水素添加油脂を材料または揚げ油として使用した多くの加工食品などの、食物中に含まれている脂肪のことですが、心疾患のリスクを増やすLDLコレステロールを増やすことから、なるべく摂取量を減らすことが推奨されています(1日5gの摂取で虚血性心疾患のリスクが25%上昇するとも言われています)。

いわゆるファーストフード店では、このトランス脂肪がよく使われていたことから、各国でその使用を避けるように指導されてきましたが、その効果にはまだだいぶ差があるようです。

この研究では、20ヶ国43軒のマクドナルドもしくはKFCにおいて、Lサイズのフライドポテト(171g)とチキンナゲット(160g)を注文し、そこに含まれているトランス脂肪の量を測定しました。

その結果、もっともトランス脂肪の量が少なかったのは、デンマークのマクドナルドとドイツのKFCで、各店ともに、トランス脂肪の量は1g以下でした。

逆に多かったのは、マクドナルドはニューヨーク店、そしてKFCはハンガリー店でした。
ニューヨークのマクドナルドのフライドポテトには10g、ハンガリーのKFCのフライドポテトには24gのトランス脂肪が含まれていました。

毎日これらを食べると虚血性心疾患のリスクが50%以上高くなる計算になります。

ちなみに、米国内のマクドナルドのトランス脂肪は全体的に他の国よりも高かったようです。
(自分も気をつけなければ…)

また、今回のマクドナルドとKFCのデータをみますと、マクドナルドよりもKFCの方が各国間の差が大きいようにみえました。

この点については、KFCの場合、その国の味覚の嗜好によって味付けを変えているということであり、それが影響しているかもしれません。

ところで、この研究を実施した人は、旅行や他の仕事のついでに訪れた国においてこれらの調査を行ったとのこと(しかも、わずか10ヶ月間で!)。残念ながら日本に用事はなかったようで、日本のデータはありませんでした。

日本ではトランス脂肪の摂取量は欧米に比べて低いと考えられていますが、実際のファーストフード店のデータではどうなのでしょうか?興味があるところです。

医学中央雑誌で検索してみたら、まだ誰も調べていないようですが(マーガリンは既に調べてありました)、栄養科のあるどこかの大学で是非検討してもらいたいものです。

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意外な結果!? アマルガムは神経や腎臓に悪影響しない?

さあ、鏡の前に立って、大きく口を開けてみましょう。
奥歯に銀色(灰色)の詰め物がしてあるのが見えませんか?
もし、それが数年前に行われたものであれば、あなたも過去の歯科治療でアマルガムが使われている可能性があります。

このアマルガム、銀と錫に水銀(比率は約50%)を加えて作られていることから、水銀の毒性である神経への影響が懸念され、自閉症の原因、脳の発育によくない、腎臓への影響などの可能性が指摘されてきました。

その一方で、本当にアマルガムが人体によくないのかどうかについても論議されてきました。

米国医師会雑誌(JAMA)の4月19日号では、アマルガムが小児の神経や腎臓に影響するかどうかについて、初めての無作為試験の結果が2つ報告されました。

Neuropsychological and Renal Effects of Dental Amalgam in Children: A Randomized Clinical Trial
David C. Bellinger; Felicia Trachtenberg; Lars Barregard; Mary Tavares; Elsa Cernichiari; David Daniel; Sonja McKinlay
JAMA 2006;295 1775-1783

Neurobehavioral Effects of Dental Amalgam in Children: A Randomized Clinical Trial
Timothy A. DeRouen; Michael D. Martin; Brian G. Leroux; Brenda D. Townes; James S. Woods; Jorge Leitao; Alexandre Castro-Caldas; Henrique Luis; Mario Bernardo; Gail Rosenbaum; Isabel P. Martins
JAMA 2006;295 1784-1792

最初の研究は、過去にアマルガム治療歴のない6歳から10歳の小児534人を対象として、アマルガム治療が将来の神経心理機能(IQ,記憶力など)、および腎機能に及ぼす影響について検討されました。

対象者をアマルガム治療群とアマルガムを含まない治療を行う群の2群に無作為に分け、その後5年間の経過観察を行いました。

対象者は平均15本の歯に治療が行われ、その後5年間における検査の結果、アマルガム治療を受けた群の尿中には有意に水銀が増えていました。

しかしながら、5年間における知能テストの変化は両群に有意差はみられませんでした。また、記憶力、視覚運動検査、および腎機能検査の指標である尿中アルブミン量についても両群間に有意差はみられませんでした。

したがって、アマルガムが小児の神経発達を阻害するのではないかという仮説は否定されたということになるでしょう。

一方、もう一つの研究は、過去にアマルガム治療歴のない8歳から10歳の507人の小児を対象に行われました。

一つ目の研究と同様に、アマルガムによって治療を行う群と、使用しないで治療を行う群の2群に無作為に分け、その後7年間の経過観察を行いました。

7年間の経過観察期間中に、対象者は平均18.7本の歯の治療が行われました。アマルガム治療を行った群の小児はそうでない人に比べて、尿中の水銀レベルが2倍近く高くみられました。

しかしながら、記憶力、注意力、視覚運動機能等の検査を実施した結果、7年間のどの時期においても両群間に有意な差はみられませんでした。

したがって、最初の研究と同様に、アマルガム治療は小児の神経障害の原因にはなりえないということが言えるでしょう。

アマルガム治療が神経に及ぼす影響については裁判にもなっていることから、今回の2つの研究の結果は、特に法曹界に大きな影響を及ぼすのではないでしょうか?

ちょっと気になるのは、以前の報告では、アマルガム治療を行うと、尿中の水銀量が5~6倍になるということのようでしたので、それに比べると今回の2つの研究ともにそれ程の水銀量ではないということです。

すなわち、今回の研究結果はあくまでも、アマルガム治療によっておこる体内への水銀の取り込みが少量の場合の神経、腎機能への影響、と考えておいたほうが無難だと思われます。

というのは、当然ながらこのアマルガム治療の是非については歯科で多く取り上げられており、歯科医院のホームページ等に多数この問題が書かれています。

そうしたサイトによれば、アマルガムによる症状の中には頭痛、疲労感などの不定愁訴に近いものやアレルギー等の症状もあるようです。

したがって、本来ならこうした症状に関する無作為試験の結果も確認されるべきでしょう。

もっとも、全米では現在血圧計、体温計などにも水銀は使われなくなってきています。こうした流れからいくと、歯科領域においても使わない方が無難のような気がします。

しかしながら、上記の論文では、小児の歯科治療の選択肢の一つになりうると結論付けているのです。

私見ですが、この背景にはアマルガム治療がそれに代わる治療に比べて未だ安価であるということが影響しているかもしれません。なんせ、保険を使ってでさえ米国内の歯科治療の費用は高額で有名ですから…

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少量の飲酒は認知症を予防する。ただし、女性だけ?

少量の飲酒が心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞を予防することは既に知られています。
一方、ある種の認知症(痴呆症)は動脈硬化による小さな脳梗塞が関連していることもわかっています。
したがって、少量の飲酒はむしろ認知症の予防によいのではないかと考えられています。

実際、下記の米国医師会雑誌(JAMA)の報告では、まったく飲まない人に対して、週に1杯未満のお酒を飲む人は35%、そして、週に1~6杯程度のお酒を飲む人は54%認知症のリスクが下がることが報告されています。

Prospective study of alcohol consumption and risk of dementia in older adults.
Mukamal KJ, Kuller LH, Fitzpatrick AL, Longstreth WT Jr, Mittleman MA, Siscovick DS.
JAMA. 2003 Mar 19;289(11):1405-13.

しかしながら、これまでの報告は白人に偏っており、他の民族で同じような効果がみられるかどうかはよくわかっていませんでした。

米国脳卒中専門誌Strokeの4月6日号では、白人以外のヒスパニック系や黒人においても同様に、少量の飲酒が認知症を予防する可能性があることが報告されました。

Alcohol Intake, Carotid Plaque, and Cognition. The Northern Manhattan Study.
Wright CB, Elkind MS, Rundek T, Boden-Albala B, Paik MC, Sacco RL.
Stroke. 2006 Apr 6

この報告では、Northern Manhattan Study に参加したヒスパニック系、黒人、白人2215人を対象として、標準化された認知機能診断のための質問紙Mini-Mental State Examination (MMSE)を実施し、同時に最近1年間の飲酒量についての調査を行いました。

その結果、女性では、まったく飲まない人に比べて、週に1杯から13杯程度(1杯はビール360mlもしくはワイン120ml)飲む人は、MMSEの得点が高い(認知機能がよい)人の割合が22%多くみられました。一方、男性では飲酒とMMSEの得点との関係はみられませんでした。

ところで、これまでの報告においても、少量の飲酒と認知症との関連については、男性よりも女性にみられたという報告が多いようです。しかしながら、その理由はまだ明らかになっていません。

個人的には飲酒と喫煙との関連が強いために、飲酒量、喫煙量ともに多い男性では効果が出にくいのではないかとも考えます。男性の喫煙率の高い日本人でのデータが必要と思われますが、残念ながら飲酒量と認知症との関連について詳しくみた研究は日本ではほとんどないようです。

もちろん、今回の研究を含めて、あくまでも少量の飲酒の効果が指摘されているだけで、たくさん飲めばよいというものではありません。実際、先のJAMAの研究では、週に14杯(1日2杯以上)飲むと、逆に認知症の危険度が22%上昇することが報告されています。

また、これまでの報告からも飲酒はがんとの関係も報告されています。

昔から、酒は百薬の長などといいますが、まさにその通りで、お酒を薬として考えれば、飲みすぎたら副作用が出るのはあたりまえともいえるでしょう。

週に1、2回の飲酒は、気分を和らげ、ストレス解消にもなるし、身体にもよい…
ただし、その量で抑えられるかどうかが一番の問題ですね(それがストレスになったりして…)。


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イースターにまつわる話

ミネソタ在住の人にとって、春と言えば、イースターが過ぎてからを言うらしいです。このイースター、個人的には、米国における最も重要なイベントで、かつ日本ではほとんど注目されていないイベントのような気がするのですが、いかがなものでしょうか?(これと双璧なものとしてThanksgivingがありますが…)

自分の場合、こちらに来るまで、イースターとはどんなイベントかすらよく知りませんでした。イースターと聞いて思い浮かべるのは、あのモアイで有名なイースター島!くらい…
(ちなみに、この話をこちらの人にしたら、逆にイースター島を知らなかった…、モアイは意外に米国では有名じゃないのか?)

そんなイースターではありますが、3月末ともなるとスーパーにはパステルカラーのチョコレートや、卵やウサギさんの形をしたお菓子などが多数陳列され、イースターをしっかり煽っています。

そこで、イースターを『ウィキペディア(Wikipedia)』調べてみると…

日本語でいうと、復活祭。「復活祭(ふっかつさい)はキリスト教の典礼暦における最も重要な祝い日で、十字架につけられて死んだイエス・キリストが三日目によみがえったことを記念する。」とのこと。

しかも、基本的に「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」がその日にあたるため、毎年、イースターの日は変わるらしい。(ということは、ミネソタの春も毎年変わるのか?)

クリスチャンにとってイースターは宗教的にとても重要な日なのですね。では、クリスチャン以外の人にとってはどうなのか?というと、

こちらにいる人にこう聞かれました。

「日本では、イースターのイベントは何かするの?」

もちろん自分は「自分のまわりのほとんどの日本人は、イースターのお祝いは何もしてなかったけど…」と答えました。

「へぇ、そう。自分はクリスチャンじゃないけど、イースターのイベントは好き!バニーもかわいいし…」

というような会話がありました。察するところ、卵にペイントするとか、庭においたカラフルな卵(概ねプラスチックの卵の中にお菓子とかが入っている)を探したり、ウサギの人形を飾ったり、そういうイベント自体が楽しいという人も多いのかもしれません。

そういえば、この点はハロウィーンに共通する部分があるような気がします。

イースターの日は教会の礼拝も特別なイベントをするそうなので、その国の文化に触れるということを名目に、近くのかなり大きな教会North Heights Lutheran Churchに行ってきました。

ここの大ホールは千人以上はゆうに入るのではないかというほど大きく、しかも、式の途中に、イエスが復活される様子をミュージカル仕立てで見せてくれるので、今日はイースターなんだ!というのを体感できます。

このミュージカル、宙吊りになった天使達が舞い、イエスが突然現れたりと凝った演出!最後に復活されたイエスを祝うシーンが終わると、みんなスタンディングオベーションで拍手喝さいです(このあたりが米国的か?)

とにかく、イースターが米国の人達にとってもとても大切な日ということを実感できた1日になりました。

ところで、気になるのは「イースター島」。

さぞかし、宗教的に大切な関連があって名前をつけられたのであろうと『ウィキペディア(Wikipedia)』で「イースター島」を調べてみました。

なんと、1722年、オランダ海軍提督、ヤコブ・ロッゲフェーンが発見。発見した日がイースターであったため「イースター島」と名前がついたといわれている。とのこと。

えっ!それだけ?

モアイとか見るかぎり、「ハロウィーン」に発見された方がよかったんじゃないかと思ってしまいます。

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葉酸よおまえもか! 葉酸とビタミンB6, 12は心血管病を予防しない

血中ホモシスティン値が高いと心筋梗塞や脳卒中が起こりやすくなることは、既に多くの研究によって報告されてきました。一方、緑黄色野菜に含まれる葉酸、肉や魚などに含まれるビタミンB6、B12によって、血中ホモシスティン値が下がることもわかっています。

したがって、葉酸、ビタミンB6、B12の摂取が血中ホモシスティンを下げることにより、心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患を予防するのではないかということが期待されていました。

ところが、ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(New England Journal of Medicine)の4月13日号に載った2つの論文からは、どうやら葉酸、ビタミンB6、B12の摂取は何の効果ももたらさない可能性が示されました。

1. Homocysteine Lowering with Folic Acid and B Vitamins in Vascular Disease.
The Heart Outcomes Prevention Evaluation (HOPE) 2 Investigators
N Engl J Med. 2006 354:1566-1577

2. Homocysteine Lowering and Cardiovascular Events after Acute Myocardial Infarction.
Bonaa KH, Njolstad I, Ueland PM, Schirmer H, Tverdal A, Steigen T, Wang H, et al.
N Engl J Med. 2006 354:1578-1588

先日の「ビタミンE」に引き続き、有望であった葉酸、ビタミンB6、B12までダメとなると、またまたサプリメント業界の頭を抱える様子が目に浮かぶようです。(もっとも、葉酸の場合、妊婦さんに必要なことはしっかり証明されていますが…)

最初の論文は、55歳以上の5522人を対象者を、葉酸、ビタミンB6、B12を服用する群とプラセボ群の2群に無作為に分け、その後5年間の心筋梗塞、脳卒中の発症との関係を検討しました。

その結果、葉酸、ビタミンB6、B12を服用した群はプラセボ群に比べて、血中のホモシスティン値が有意に低下しましたが、心血管疾患死亡は5%減少したのみで、有意差はみられませんでした。

唯一減少がみられたのが、脳卒中の発症についてで、服用群で25%の低下がみられました。一方、不安定狭心症の入院については、むしろ24%の増加がみられました。

結局、葉酸、ビタミンB6、B12を服用は心血管疾患の発症を予防しなかったというように考えられるでしょう。

もう一つの論文は、葉酸、ビタミンB6、B12を服用が心筋梗塞の再発、心筋梗塞後の死亡を抑えるかどうかについて検討されたものです。

この研究では、葉酸単独、ビタミンB単独、そして葉酸+ビタミンB6、B12の効果が検討されました。

その結果、葉酸単独、ビタミンB単独が心筋梗塞後の心筋梗塞・脳卒中・突然死を予防しなかったのはもちろんのこと、なんと葉酸+ビタミンB6、B12を服用した群では、逆に心筋梗塞・脳卒中・突然死の発症が22%増えるという結果でした。

したがって、葉酸、ビタミンB6、B12は心筋梗塞後の患者の二次予防にも使えないという結果だったと言えるでしょう。

それでは、なぜこのような結果になったのでしょうか?

そもそも、血中のホモシスティン値の上昇は酸化ストレスや血管壁の障害と関係することが報告されており、ホモシスティン値の上昇そのものが動脈硬化の原因になるのではないかと考えられていました。

ところが、今回の結果からは、ホモシスティンは動脈硬化の原因ではなく、単なるマーカーであり、何かホモシスティンの上昇と関与する他の原因が存在する可能性があるということになります。

現実的な問題として、これまで、職域・地域の循環器検診などでホモシスティンを測定し、高値だった人には「野菜をたくさん食べて、葉酸を摂取し、ホモシスティンを下げましょう!」と指導してきたわけです。

これからは、この指導がしにくくなってしまいます(トホホ…)

もちろん、今回の結果は、あくまでも葉酸のサプリメントの話です。野菜には他にも循環し疾患の予防に有用なカリウム、カルシウム、食物繊維等が含まれているわけですから、野菜を摂取すること自体がお勧めであることは言うまでもありません。

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若返りの特効薬! 笑いより恋?part 2

先日、「若返りの特効薬! 笑いより恋?」というタイトルで、韓流ブームの影響で、うつが治って、生理が復活した女性の話をしたわけですが…

知人からの情報によると、なんと「日経ヘルス」の今月号(5月号)で、しっかりこのことが特集されているとのことです(もちろん、お互い何の関係もありません)。

特集のタイトルは「ときめきは元気とキレイの特効薬!
さすがに、そそられるタイトルですね!

内容はといいますと、実際の診療の場で恋愛によって軽症のうつや月経不順がよくなったとの医療者の話に加え、しっかり、ヨン様によるときめき効果が書いてあったりします。

また、ヨン様効果を裏付けるための実験結果も出ていたりします。

もちろん、そこは一般誌ですから、エビデンスというにはちょっと物足りない内容ではあるのですが、
なかなか面白い結果が出ています。

意外に?、同じようなことを考えている人が多いことに驚きましたが、これだけ経験されている効果があるのでしたら、やはり本格的に疫学研究やってみようかなぁ、などと考えてしまうのでした。

もっとも、既に恋愛に関する項目は以前の調査で入れてありますので、まずはその結果を解析してみようと思います。

「日経ヘルス」さん!もっとエビデンスが欲しかったら連絡ください!なーんてね。

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アスピリンとビタミンEで循環器疾患は予防できるか?

今日の疫学セミナーは、ハーバード大学Julie E. Buring教授によるThe Women’s Health Studyによる低用量アスピリンとビタミンEの循環器疾患予防効果についての講演でした。

低用量のアスピリンが心筋梗塞、脳卒中、その他の血管疾患の全てにおいて、その再発予防に有効であることは既に確立された見解となっていました。ところが、健常人に対する予防効果についてはその効果は明らかではありませんでした。

Women’s Health Studyは45歳以上の健常女性においてアスピリンとビタミンEの継続的な服用が、心筋梗塞や脳卒中を予防するかどうかについて検討しています。

Women’s Health Studyの参加者はなんと39876人!
この人数を無作為にアスピリン(100mg)投与群とプラセボ投与群に2群に分け、
さらにそれぞれをビタミンE(600IU)投与群とプラセボ群の2群に分け、各群それぞれ10年間にわたって服用してもらいました。

その結果、アスピリン服用者はそうでない人に比べて、心筋梗塞が9%、脳卒中が17%減少していました(脳卒中のみ有意)。特に、脳梗塞については24%減少していましたが、脳出血については有意ではないもののやや増加傾向がみられました。また、輸血を要する胃腸出血はアスピリン服用群で40%の増加がみられました。

したがって、健常な女性においてもアスピリンは心筋梗塞,心血管死のリスクを上昇させることなく脳卒中の発症を抑制することが明らかになりました。

一方、年齢別にこれらの結果をみると、アスピリンの効果は65歳以上の人で特に強くみられており、まったくの健常者というよりは、なんらかの動脈硬化のリスクをもっている人にこそやはり有効なのだろう、ということが言えそうです。

どうやら高血圧、高脂血症などのリスクを何ももたない人が飲んでもその効果は薄いようですね。

ところが、ビタミンEについては、心筋梗塞、脳卒中、総死亡との関連は何もみられませんでした。尤も、アスピリンと違って、出血のリスクもなく、脳出血や胃腸出血のリスクの上昇もみられませんでした。

Buring教授いわく、「効果もなければ、副作用もない」とのこと。

ビタミンEについては、最近の論文では心臓病に対してもがんに対しても否定的な論文が多く、サプリメントとしての効力は大いに疑問視されています。

ただわずかな望みがあるとすれば、この研究では循環器疾患死亡については有意に24%減少させたこと、そして、アスピリンと同様に65歳以上の循環器疾患を減少させる傾向がみられたことくらいでしょう。

興味のある方は下記論文をご参照ください。

A randomized trial of low-dose aspirin in the primary prevention of cardiovascular disease in women.

Vitamin E in the primary prevention of cardiovascular disease and cancer: the Women's Health Study: a randomized controlled trial.

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やる気の出ない病気とは? 新しい病気の発見か?

英国医学雑誌BMJ誌の4月1日号にて、新しい疾患としてやる気(意欲)が出ない病気(motivational deficiency disorder)がオーストラリアで問題になっていることが報告されました。

Scientists find new disease: motivational deficiency disorder
Ray Moynihan
BMJ 2006;332:745 (1 April)

シドニーから発信されたこのニュースによると、極端な怠けももしかしたら、その背景にこの病気が隠れているかもしれないとのこと。

この「やる気不足病」はなんと、オーストラリア人の5人に1人にみられ、その症状として、どうしようもないほどの無気力感があり、重症のケースでは、やる気がわかないあまり呼吸をするのもしんどくなって死に至る場合もあるとか。

神経内科医のLeth Argos 氏によると、この疾患はPET (positron emission tomography)とやる気を評価する質問紙によって診断できるとのこと。また、この疾患は世間によく理解されていないため、治療できていないケースも多いとの話です。

また、まだ公表はされていませんが、現在この疾患への治療薬を開発中であり、現在第Ⅱ相試験を実施中であるとか。この薬剤「Indolebant」を投与された若い男性はソファから起き上がれなかった状況から、今や仕事に復帰できるところまで回復したとのことです。

さらに、この疾患領域に関係するカンファレンス(the inaugural Conference on Disease-Mongering) がニューキャッスル大学において4月11日から13日にかけて行われるそうです。

とまあ、ここまで読んで既にお気づきの方もいらっしゃると思いますが、

このBMJに載った記事は4月1日発行というところに大きな鍵があるわけです。

そうです。エイプリルフールのジョークだったわけですね。

でも、内容も一部の変な部分(呼吸するのもしんどくて死んでしまうとか)を除けば、結構それらしく書いてあり、さらに、リンクされたカンファレンスのHPを見ると、カンファレンスのタイムテーブル、からアブストラクトまでしっかり載っているわけです。相当に手の込んだいたずらと言えるでしょう。
(しかもちゃんとこの論文がPubmedにも掲載されているのもすごい)

この記事に対する反応は素晴らしく早く、すぐに読者から沢山のコメントが寄せられていました。

その中から一つ

April fool?

Leth Argos. Brilliant

そうです。Leth ArgosとはLethargy(無気力)そのものの名前だったのですね。

おそらく英語圏の人ならすぐわかるんでしょうねぇ。この名前で。




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母の日にまつわる話

先日、ミネソタに住む方のお家で「母の日」が話題になりました。

ちなみにここのご主人は日本生まれのミネソタ育ちの米国人で、日本語はぺらぺらなので、違和感なく日本語で話しができるのがすごいところです。話はそれますが、一緒にいたこのご主人のお母さんの話では、ご主人が5歳くらいの時にミネソタに引っ越してきて、初めて近所の子供が家に遊びに来たとき、ご主人は「今日ね!外人が家に遊びに来たんだよ!」と大興奮だったそうです。ご主人の外見はどこから見ても白人そのものなのですが、日本でずっと育っていたので自分をずっと日本人だと思っていたのですね。

話をもとにもどして、そう「母の日」の話です。
米国では母の日は5月の第2日曜日と決まっているそうですが、これは日本と同じなのですね。

自分は最初こちらに来たとき(昨年)、「へぇー、アメリカにも母の日ってあるんだぁ」などと感動したものですが、
よくよく考えると、こっちの方が先なのでは?と思ってきました。

で、気になるのでネットで調べてみましたところ、やはり、米国の方がずっと先に母の日がありました。日本では戦後に5月の第2日曜が母の日になったということですから、思いっきり米国の影響を受けてたわけですね。なんでカーネーションなんだろうというのもわかってちょっとすっきりしました。この「母の日」というサイトの情報によれば、

米国の母の日は、アンナ・ジャービスという人が、「亡き母を追悼したい」という想いから、1908年5月10日、フィラデルフィアの教会で白いカーネーションを配ったのが最初ということです。この風習がアメリカのほとんどの州に広まって1914年、その時のアメリカ大統領だったウィルソンが5月の第二日曜日を母の日と制定したようです。

カーネーションが母の日に選ばれたのは、カーネーションがキリスト教における母と子の愛の象徴だったからだとのことです。そういえば、小学校の頃、お母さんがいない人は白いカーネーションを買うなどという話を聞いたことがありますが、それは米国のエピソードから来ているのかもしれませんね。

このようなエピソードとは別に、東西を問わずイベントにビジネスはつきもののようで、当然ながらこの母の日のカーネーションはビジネスの材料になっていくのです。このことに心を痛めたアンナは、行事差し止めの裁判をおこしたのですが、あえなく敗れてしまいます。(このエピソードはこのサイトに詳しくのっています)

イベントに商売がからむとどんどん別なイベントになってしまうのはこれまたどこでも一緒のようです。

さてさて、再びもとに戻って、ミネソタの人との会話です。

米国では母の日の前になると、小学校などではお母さんへのプレゼント作りなんかが盛んに行われるそうですが、父の日(6月の第3日曜日)は既に夏休みに入ってしまうので、何も行わないのが普通のようです。

父親(父の日?)が家の中で重要視されないのも、東西を問わないのかなどと思ったわけであります。

ところで、ミネソタで5月の第2日曜日というのは別な意味で重要な日のようです。

それは、ミネソタ人の大好きなつりの解禁日ということなのですね。

ですから、ミネソタのお父さんは「母の日」と「つりの解禁日」のどちらを取るかで非常に悩むようです。

そのためかどうかはわかりませんが、そこのご主人いわく、「ミネソタでは5月に最も離婚率が高くなる!」そうです。

もちろん、本当かどうかはわかりません…
(本当だったらすごい!)

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胸の大きさが違うと乳がんになりやすい?

以前、「胸が大きい人は乳がんになりやすい」という論文がありましたが、胸の大きさだけでなく、左右差が大きくても乳がんになりやすい可能性が発表されました。

Breast asymmetry and predisposition to breast cancer.
Scutt D, Lancaster GA, Manning JT.
Breast Cancer Res. 2006 Mar 20;8(2)

この研究では、マンモグラフィによる乳がん検査を受けた人の中から、その後乳がんになった人252人と、ならなかった人で症例と年齢をマッチさせた252人を対象として、胸の大きさの違いを比較しました。

胸の大きさはマンモグラムの結果をもとに容量を推定し算出しました。

その結果、胸の大きさの左右差が100ml違う毎に乳がんのリスクは50%上昇していました。また、胸の大きさと大きさの左右差とは強い関連がみられたため(大きい方が左右差がおこりやすくなるため)、大きさの差を容量で割った比を用いても、やはり左右差は乳がんのリスク上昇に関与していました。

その他、乳がんになりやすい要因を調整した結果、乳がんのリスクを上昇させる因子は、胸の大きさの違い、身長、乳がんの家族歴、初経が早いこと、閉経状況でした。

以前、医師専門のサイトで胸の大きさと乳がんとの関係について論議されていたことがありましたが、その時の意見としては、胸が大きいということは乳腺組織がより発達している可能性があるため、乳がんがおこりやすいのではないかという話でした。

したがって、この左右差についても大きい方が乳腺が発達しているから、乳がんになりやすいのでは?というように考えられます。

しかしながら、本研究の本文をみると、左右差と乳がんが起こった部位とには有意な関連はみられませんでした。すなわち、左の胸に乳がんが発症した人の左右差をみても、右の方が大きかった人と左の方が大きかった人の割合は同じであり、左胸が大きい人に乳がんが起こりやすかったというわけではありませんでした。

したがって、乳腺だけでは本研究の結果を説明するのは難しいでしょう。

いずれにせよ、本研究を追認するような結果が出るのを待つ必要はありそうです。

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