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世界一の公衆トイレ

先日、英国の航空関連調査会社「スカイトラックス」が実施した2006年の世界の空港ランキングで、関西空港が総合部門で4位、部門別の、公衆トイレの清潔さと入国審査が世界1位であったとのニュースがありました。

関西空港はこれまで数回利用したことがありますが、そんなにトイレが清潔だなんて気がつきもしませんでした。

ちょうど来週、関西空港経由で日本に一時帰国しますので、どんなに清潔なのか確認したいと思います。

ちなみに、この調査における総合部門世界1位はシンガポールのChangi Airport。シンガポールはシンガポール航空も航空会社といて上位にランキングされています。

成田空港は残念ながらトップ10には入っていませんでしたが、公衆トイレの清潔さは第2位!日本の空港はトイレが清潔ってことなんですかねぇ。

トイレと言えば思い出すのが、秋田県二ツ井町(現能代市)にある「道の駅ふたつい」の公衆トイレです。この町は元同僚の故郷として一部の関係者に知られているだけではなく、明治14年に明治天皇が東北を巡幸された際に、皇后からの手紙がここで天皇を待っていたというエピソードがある「きみまち阪」、そしてそれにちなんで町おこしとして行われた「きみまち恋文全国コンテスト」の町としても有名です。

そんな二ツ井町の隠れた?名所が同僚に紹介された道の駅ふたついにある「1億円の公衆トイレ」でした。

今から十数年前、竹下総理時代の1988年~99年にかけて、全国の市町村にふるさと創生事業として一律なんと1億円が配られました。大都市ではたいした額ではないこのお金も小さな町村では結構な金額!どの町村もその使い道に四苦八苦?したことでしょう。

1億円の金塊を購入した町や温泉を掘り起こした町、さらには宝くじを購入した町なんかもあって一時話題になりましたよね。

そして、なぜか二ツ井町はその1億円で公衆トイレを作るという荒業に出たのでありました。

さて、実際の1億円のトイレですが、外から見る分にはどこからみても普通のトイレで、一億円という価値はみためではわからないといった印象でした。

中の男子トイレは確か上から水がちょろちょろ流れてきて、小さな滝に向かってしている感じ?きっと1億円と言われなければちょっとこじゃれた公衆トイレということで終わってしまいそうなものでした。

ということで、感想はというと、「ふーん、これが1億円かあ」という感じなのですが、ともかく、1億円のトイレに入る機会なんてなかなかあるわけでもなし、なぜか記憶に残っているトイレなのでありました。

こんなトイレを作るのは二ツ井町くらいなものだろうと思っていたら、意外と他の町村でも1億円トイレを作っていたりもします。みんな同じようなことを考えるのですね。(まあ、1億円で何かものを建てるとなると、せいぜいトイレくらいまでなのかってことかも)

普通の人はなかなか秋田県の二ツ井町まで行く機会はないでしょうが、是非そのあたりに行ったら寄っていただきたいものです。

もっとも二ツ井町の場合、公衆トイレなので能代市に合併した後でも有効に利用されるでしょうが、例の1億円の金塊を購入した町などでは、その金塊を合併後にどうするのか?処分するのかどうか?結構話題になっていて、また別な意味で面白いです。まさか、購入時には合併なんてことになるとは夢にも思わなかったことでしょう。

ところで、関西空港自体が巨額の費用をかけて作られているわけですから、ある意味、関西空港の公衆トイレはその値段も世界一かもしれませんね。来週しっかり堪能してきます。


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ストレスの原因は?

ストレスの原因って言ってもたくさんありますが、
最近のストレスの原因には男女差がはっきりとあるようです。

知人からの情報によると、発毛専門会社で知られる「リープ21」によるストレスに関するアンケート調査の結果が公表されたそうです。

この調査は、2006年3月にインターネット上で行われ、男女合計1102人からの回答を得ました。

その結果、男性におけるストレスの原因第1位は「会社の上司」であったのに対し、
女性におけるストレスの原因第1位は、なんと「夫」でした。

一方、最もストレスを解消してくれる人は?という質問の結果、
男性においては「妻」が第1位になったのに対し、
女性では「友人」が第1位でした。

さらに、男性のストレス解消法の第1位が「家族団らん」であったのに対し、
女性の第1位は「買い物」でした。

男性は、日々会社でストレスを感じ、家族や妻との団欒で癒されている(つもりになっている?)に対し、
女性は、日々家庭でストレスを感じ、友人との団欒や買い物でストレスを発散している!

ということになるでしょうか?

調査人数が少なく、調査方法もインターネット上とのことで信頼性は高くはありませんが、
なんとなく納得がいく結果であったと思われます。

面白いのは、今失うと一番ストレスになるものはなんですか?という質問に対して、

男女ともに第1位に「髪」をあげていること、
仕事や家よりも「髪」ですかぁ~
この点に関しては、発毛会社のHPにアクセスした人達が対象ということで
相当に偏った意見のような気がします。

もっとも、夫にとっての妻と、妻にとっての夫に温度差があるのは確かなようで、
以前から、妻を亡くした夫が早死にする傾向があるのはよく知られている事実です。
(夫を亡くした妻はそれ程でもないという話もあります)

さらに、単身赴任中の男性は生活習慣病になりやすいことも昨年の内科学会で発表されています。

逆に、単身赴任中の男性を夫にしている女性はより健康なのではないか?
などと考えてしまう今日この頃であります。

夫というストレスの原因がなくなり、自分の自由な時間を利用して趣味に励む。
「亭主元気で留守がいい」とよく言われますが、本当は
「亭主留守で(自分の)元気がいい」ではないのでしょうか?

これまた是非調べてみたいテーマです。

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カロリー制限で寿命が延びる?

マウスなどの実験では、食事(カロリー)を制限すると通常よりも長生きすることがわかっています。
それでは、我々人間でも同じことが言えるのでしょうか?

実際に摂取カロリーを制限した場合、長寿に関するいくつかの指標がどう変化するのか、
その結果が米国医師会雑誌(JAMA)に公表されました。

Effect of 6-month calorie restriction on biomarkers of longevity, metabolic adaptation, and oxidative stress in overweight individuals: a randomized controlled trial.
Heilbronn LK, de Jonge L, Frisard MI, DeLany JP, Larson-Meyer DE, et al.
JAMA. 2006;295(13):1539-48.

この研究では、これまで長寿と関連すると考えられている身体指標や酸化ストレスの指標がカロリー制限によってどのように変化するかを検討しました。

対象は肥満度(BMI)が25~30(過体重)である50歳未満の男女48人で、対象者を無作為に対照群(体重維持群)、カロリー制限群、カロリー制限+運動群、超低カロリー群の4群に分け、6ヶ月間の介入を行いました。

カロリー制限群は通常よりも25%摂取カロリーを制限し、カロリー制限+運動群は12.5%のカロリー制限と12.5%の運動による消費エネルギーの増加を行いました。また、超低カロリー群は体重が15%減少するまで1日890Kcalという極端なカロリー制限を行い、その後体重維持食によるコントロールを行いました。

ベースライン、介入3ヵ月後、介入6ヶ月後に長寿の身体指標であるデヒドロエピアンドロステロンサルフェート(DEHAS)、血糖、インスリン値、深部体温、および酸化ストレスの指標であるDNA障害等の測定しました。

介入の結果、対照群、カロリー制限群、カロリー制限+運動群、超低カロリー群それぞれの6ヶ月後の体重は、-1.0%、-10.4%、-10.0%、-13.9%でした。

また、空腹時インスリン値や深部体温は有意に低下しましたが、DHEASや血糖値には有意な変化はみられませんでした。

酸化ストレスの指標であるDNA障害は全ての群で改善していました。

以上より、6ヶ月間のカロリー制限において、少なくとも2つの長寿に関する身体指標(インスリン値、深部体温)が改善することがわかりました。

とはいいましても、この結果はあくまでも6ヶ月間という短期間の結果であり、カロリー制限が本当に長寿と関連するのかという問いの答えが出たわけではありません。今後もっと長期的なフォローが必要となるでしょう。

また、今回の介入を行った人数も少なく、どのようなカロリー制限が最も有効かということも明らかにはなりませんでした。

ところで、今回介入を行ったのは合計48人と少ない人数ではありましたが、対象者を選ぶ段階では599人に対してスクリーニングを行い、体重、年齢等様々な因子を考慮して対象者を選んでいるわけです。したがって、かなり選ばれた人が対象者になっているということもあります。本研究では中途脱落者が48人中わずか2人のみであり、完全実施率が高いのはこれによるところが大きいと思われます。

さらに、今回の介入では、ベースラインの2週間+最初の12週間、および最後の2週間の食事は全て準備されました。したがって、相当にお金のかかっている研究であるということも言えるでしょう(日本ではまずこれだけの食事を準備するのは困難ではないでしょうか?)。1日の食事代を1人1000円としても、1000円×7日×16週間×48人分=537万6千円ですので、日本だったらこれだけで研究費がなくなってしまいますね!

これだけの食事を用意するのですから、体重が減るのも当然とは思えるわけですが、面白いことに(信じられないことに)、超低カロリー群の中の2名はなんとインスリン値とかの指標が悪化しているのです!この人達は用意された食事に耐えられなくなってしまったのかな?とつい疑ってしまいます。

食事を用意してもこれですから、カロリー制限を指導するだけではなかなか体重が減らないのもわかるような気がしますね!(もちろん自分のことも含めて!)

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苦労を笑いに… サラリーマン川柳

毎年5月上旬になるとサラリーマン川柳の大賞が発表されます。
今年も第19回の大賞が発表されました。
イグ・ノーベル賞と並んで毎年この結果を楽しみにしていたりします。

で、今年の大賞はといいますと

「昼食は 妻がセレブで 俺セルフ」

とのことでした。うーん。今年はちょっと小粒かなぁ。

個人的に歴代の1位で結構気に入っているのは、第13回大賞の

「プロポーズ あの日にかえって ことわりたい」

です。

今年の中では、第9位の

「買っていい? 聞くとき既に 買ってある」

がお気に入りです。

それと、10位圏外ですが、13位の

「妻の顔 昔モナリザ 今ムンク」

もなかなか面白い。

続いては39位の

「ゴルフ場 ファーとまちがえ フォーと言う」

これは、想像したら笑えました。

こうしてみると、それぞれ人によって笑いのツボが異なることがよくわかります。
特に男性と女性では面白いと思う川柳にだいぶ違いがあるのでは?
女性の意見も聞いてみたいところです。

最後に、知人からの川柳を紹介しましょう。

「働いて 残るは妻の 趣味作品」

うまい!

それでは、自分からも一つ

「妻をみて 華奢(きゃしゃ)という字が 懐かしい」

お粗末!(もちろん、これはフィクションです)


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続 禁煙外来の保険適応

先日、禁煙外来が保険適応になる話をさせてもらったのですが、
この禁煙外来には大きな問題がありました。

というのは、禁煙外来では通常ニコチンパッチという禁煙補助薬を用いるのですが、これがそもそも保険薬(健康保険がきく薬)ではなかったため、これを処方できないという問題が生じていました。

すなわち、ニコチンパッチは自由診療で禁煙外来のみ保険診療という混合診療になってしまい(自由診療と保険診療を一緒に行うことは現在認められていない)、現実的にはニコチンパッチを必要とするような禁煙希望者に対しては保険診療を行えないという矛盾が起こっていたわけです。

その結果、現場は混乱するし、禁煙学会などからは批判を受けるしで厚生省は大弱り、

当然、下記のニュースのようにニコチンパッチを保健薬にするということで、丸く納めようということになったわけですね。

海外の喫煙率の推移をみると、公共の場所での全面禁煙など、社会的な動きと喫煙率の低下はリンクしている部分があります。

今回の保険適応が日本人の喫煙率の低下にどの程度寄与するのか楽しみです。
(って、さすがにそこまでインパクトはないかな?)


ニコチンパッチ保険薬に 厚労省、今月中に

 川崎二郎厚生労働相は12日の衆院厚生労働委員会で、禁煙時に体内のニコチン濃度が低下する際の禁断症状を抑える「ニコチンパッチ」を公的保険の対象とすることを明らかにした。近く医薬品の保険適用の可否を検討する中央社会保険医療協議会を開き、今月中に保険薬とする。
 禁煙治療については、4月から公的医療保険の対象となったが、パッチが保険適用外であることから、パッチを使うと違法な「混合診療」に該当。厚労省は4月28日の医療機関向け通知で「使えば禁煙指導全体が(全額自己負担の)自由診療となる」と明確にしていた。保険適用を急いだのは、医療現場の混乱や日本禁煙学会からの批判を受けたためとみられる。
(共同通信)

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ミネソタの姉妹都市

先日、ミネソタのセント・ポール市が日本で最初の姉妹都市であったという話をしましたが、
ミネソタの他の都市は日本と姉妹都市を結んでいるのでしょうか?
という疑問が出て来ました。

で、ちょっと調べてみると、かなりの都市が姉妹都市を結んでいるのです。
そこで、勝手にどっちの市の方がメジャーか判定してみました。あくまでも個人的な主観に基づくものです。

ミネアポリス市ー大阪府茨木市

これは断然ミネアポリスに軍配が上がるでしょう!都市の規模はもちろんのこと、ミネアポリスにはメジャーリーグ、バスケット、アイスホッケー、フットボールの4大メジャースポーツチームがありますし、空港もあるけど、茨木にはこれといって有名なものはない?(って茨木市の人がみていたらごめんなさい。あくまでもミネアポリスと比べたらというお話です)

ブルーミントン市ー大阪府和泉市

和泉市とブルーミントン市は、大都市にも空港にも近く、人口や面積が同規模であるなど類似した立地条件を基礎に姉妹都市を結んだとのこと。ブルーミントン市には全米一の大きさを誇るモール・オブ・アメリカがあるものの、地名としてはメジャーでもなく、人口だけなら和泉市の方が多いので、ここは引き分けか。

セントクラウド市ー秋田県雄和町

ミネソタ州立大学があるセントクラウド市とミネソタ州立大学秋田校が以前できた(今は別の大学になってしまいましたが)関係で結ばれた姉妹都市。雄和町だけならセントクラウド市の方がメジャーですが、雄和町はなんと秋田市に合併!その後秋田市とセントクラウド市との間で姉妹都市を結ぶ話が進行中らしい。そうなったら、県庁所在地秋田市に軍配が上がるでしょう。

レッドウィング市ー愛媛県伊方町

四国電力を通じて姉妹都市を結んだ両市は電力繋がり、そして観光に力を入れているのも似ているかもしれません。ただ、レッドウイングには木村拓也が愛用するブーツのレッドウイングでも有名なので、その点で、レッドウィングに軍配が上がると思います。一方、伊方町は姉妹都市を記念して「レッドウィングパーク」なるものを作ったとのこと。この義理堅さにポイントを追加して、両者引き分け!

ケンブリッジ市とブラハム市ー和歌山県湯浅町

両方とも知らない都市なので判定不能。こんな小さな町にも姉妹都市はあるのですね。

ダルース市ー千葉県大原町(現在いすみ市)

スペリオル湖の南端の観光都市ダルース(Duluth)は結構有名なので、通常なら断然ダルースに軍配が上がるはず。ただ、この両都市の間には実に深い関係が…

ウィキペディア(Wikipedia)によると

大原町とダルース市は、平和の鐘(梵鐘)が機縁となり姉妹都市同意議定書を結んだ。きっかけとなった平和の鐘とは、かつて大原町寄瀬地区の長栄寺にあった梵鐘で、太平洋戦争中に軍用物資製造用材料として供出されたものの、使用されないうちに終戦を迎え、1946年に米軍によりアメリカ本土に渡り、ダルース市の市長室に飾られていた。その後、この梵鐘について返還の陳情を行ったところ、大原町に返還されることになり、1954年に米国海空軍の協力で再び太平洋を渡って大原町に戻り、当時の土屋幸正大原町長によって“日米親善平和の鐘”と命名された。

なんと、お寺の鐘が日米を往復したのですね!陳情する方もする方だが返す方も立派なもの。この心意気によって両者引き分け!(いすみ市になっても姉妹都市は是非続けて欲しい)

ところで、ダルースのお土産屋さんのおっちゃんはずいぶんと日本贔屓で、この話はもともとこのおっちゃんに聞いたものです。そのおっちゃんも日本に行ったことがあると言っていました。

その他 ウィノナ市と宮城県小牛田町
アノーカ市と 福島県大信村も姉妹都市らしいですが、よくわからないので判定省略。

一方、日本の市町村合併は姉妹都市にも多くの影響を与えているのではないかと思います。
例えば、自分が住んでいるセントポール北側のローズビル市ですが、もともと群馬県の新町というところと姉妹都市を結んでいました。ところが合併によって新町は高崎市に吸収されてしまいこの関係は解消されてしまったのです。

これはローズビル市発行のニュースレターでも残念なこととして報じられており、せっかく結んだ姉妹都市が合併によってなくなってしまうというのは日米友好の面からもなるべく避けて欲しかったです。

高崎市の関係者様、アメリカ合衆国ミシガン州バトルクリーク市との姉妹都市は続けて、ミネソタ州ローズビル市との姉妹都市は解消するのは如何なものでしょう。ミネソタには日本人好きな人が多いのに残念です。他の自治体を見習って是非ローズビル市との友好関係復活を願っています。


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笑って減量?

笑いすぎるとお腹が痛くなる!ってこともありますように、
笑っている時は声を出すだけでなく、全身の筋肉を使います。
では、実際、笑っている時はどの位のエネルギーを消費するのでしょうか?

国際肥満雑誌(International Journal of Obesity)の5月2日号(オンライン版)に、笑った時の消費エネルギーに関する論文が発表されました。

Energy expenditure of genuine laughter.
Buchowski MS, Majchrzak KM, Blomquist K, Chen KY, Byrne DW, Bachorowski JA.
Int J Obes (Lond). 2006 May 2;

この研究では、18~34歳の45人の成人男女を対象として、本気で笑っている時のエネルギー消費量と心拍数を測定しました。

対象者は友人とともに90分間のビデオ鑑賞を行いました。最初の30分は風景の映像、次に、笑いを起させるような映像を10分間流し、その後5分間はドキュメンタリー番組を流しました。その後、笑いとドキュメンタリー番組をそれぞれ同じように10分間と5分間ずつ3回繰り返しました。

安静時と笑っている時のエネルギー消費量と心拍数の変化を検討した結果、笑っている時のエネルギー消費量は安静時に比べて1分間に平均0.19カロリー多く消費していました。また、心拍数は1分間あたり平均2.1回増加していました。笑っている時の消費エネルギー量と心拍数との間には正の相関(相関係数0.25)がみられました。

以上より、声を出して笑っている時の消費エネルギー量は、安静時の消費エネルギー量に比べて10-20%増加しており、1日に10-15分間笑ったとすると、エネルギーは10-40カロリー多く消費することがわかりました。

1日15分間笑うっていうのもなかなか大変かもしれませんが、40カロリーの消費を毎日続ければ、100日後には約600gの減量が可能であり、1年後には2kg以上減量できる計算になります。

食事はそのまま、運動もすることなく、これだけ年間に減量できたらたいしたものです。

ただし、本研究でも示しているように、作り笑いではなく、本当に可笑しくて声を出して笑うってことがエネルギー消費には大切なようです。

難波グランド花月に行けば、15分間の笑いなんてすぐでしょうが、毎日では懐も大変ですし、ここは自宅でお笑い番組をできるだけ毎日見るなんていうのもよいかもしれません。

それと、大事なことを一つ。本研究でもそうですが、実験は友人と一緒に行っているわけです。すなわち、例え面白いビデオをみても一人でみてては笑いにくいということもあるのでしょう。

やはり、一緒にいてリラックスできる友人、恋人、家族等と一緒に笑いを楽しむっていうのが笑いを増やすコツかもしれません。

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太っている人ほど自殺しない?

ストレス解消に甘いものを食べる!なんてことはよくあることです。
一方、ストレスで食欲がなくなった!なんてこともよく聞きます。
いったいストレスは肥満とどう関係しているのでしょうかねぇ…
ということが最近ちょっと気になっています。

もちろん、ストレスと食べ物については個人差もあるのでしょうが、
その結果として得られる(?)肥満度と自殺との間には結構強い関連がありそうです。

Association of body mass index with suicide mortality: a prospective cohort study of more than one million men.
Magnusson PK, Rasmussen F, Lawlor DA, Tynelius P, Gunnell D
Am J Epidemiol. 2006 Jan 1;163(1):1-8.

米国疫学雑誌に載ったこの研究は、100万人以上のスウェーデン人男性(1,299,177 人)を対象として行われました。

Swedish Military Service Conscription Registerに登録された18~19歳のBody mass index;BMI(体重を身長の二乗で割った値)をもとに、その後31年間の自殺との関係をみました。

経過観察中、3,075人(0.24%)が自殺しました。BMIと自殺との関連をみたところ、BMIが5増加する毎に自殺のリスクは15%減少しました。具体的にはBMIが18.5~24.9の通常体重の人に比べて、25以上の過体重者では15%、30以上の肥満者では19%自殺のリスクが低く、逆にやせ(BMI18.5未満)の人は17%自殺のリスクが高いという結果でした。

この関連は、ベースライン調査時に精神的な疾患を既に持っていた人を除外しても同様にみられました。

また、最初の5年間の自殺とBMIとの関連と10年以上たってからの自殺とBMIとの関連は同じようにみられ、どちらも肥満度が高いほど自殺する率は少なくなっていました。

したがって、既に何らかのストレスを持っているために体重が減少し、それが自殺に影響したということではなく、そもそも体重が少ない人は太っている人に比べて何らかの原因により自殺しやすいという結果であったと言えるでしょう。

それでは、なぜ肥満しているほうが自殺する率が少ないのでしょうか?

本研究では、100万人以上という多数の対象者を解析した結果ではあり、ベースライン時の精神疾患は除外してはいるものの、慢性のストレス等の影響は除外できていません。

したがって、そもそも慢性のストレス等により体重が少なめだった人が将来自殺に至るという可能性は否定できません。また、気分に影響を与える可能性がある食品群(魚やビタミン等)の摂取が肥満者にくらべてやせている人では少なく、それが長期的な心理的健康の維持に影響している可能性も考えられます。

とはいえ、もちろん肥満だけが自殺の原因ではないのも事実です。実際、日本の自殺者数はこのところ継続して3万人以上という状況ですが、日本の肥満者は確実に増えています。最近の調査では、成人男性の約3割、女性の約2割が過体重以上である可能性が報告されており、肥満者数は増加の一途。したがって、肥満だけが原因なら自殺者数は減っていなければなりません。

また、肥満は糖尿病、高血圧、がん等の原因になることも明らかにされていますので、自殺予防に体重を増やそう!ということにはならないのは確実でしょう。

結局、肥満が自殺を予防するというよりは、肥満度は自殺を予測するマーカーの一つということになると思いますが、その因子の一つとして食生活というのは大きいかもしれません。このテーマについては、今後、もう少し文献を調べてみたいと思います。


 

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アメリカ人とイギリス人のどちらがより健康か?

米国におけるメディカル・ケアにかける費用は英国の2倍以上と報告されています。これだけ費用をかければ米国の方が健康な人が多い?というわけには残念ながらいかないようです。

米国医師会雑誌(JAMA)の5月3日号において、米国と英国における疾患の有病率や生活習慣等を比較した結果が報告されました。

Disease and Disadvantage in the United States and in England
James Banks, PhD; Michael Marmot, MD; Zoe Oldfield, MSc; James P. Smith, PhD
JAMA. 2006;295:2037-2045.

この研究では、米国と英国に住む55歳から64歳の非ヒスパニック系白人(米国4386人、英国3681人)を対象として行われました。また、米国、英国の国民調査の結果も解析しました。

生活習慣や疾患の有病率は社会経済指標(教育歴、収入)によって大きく影響されるため、両国間の比較はおなじ社会経済クラスの間で比較されました。

その結果、55歳から64歳の生活習慣については、喫煙率には差がないものの、米国人の方が肥満傾向が強く、英国人の方がお酒をたくさん飲む人が多いという結果でした。

また、米国人は英国人に比べて、糖尿病、高血圧、心臓病、脳卒中、呼吸器疾患、そしてがんの有病率がいずれも高くみられました。

さらに、40歳から70歳の国民調査における血液検査の結果を比較したところ、どの社会経済状況のレベルであっても、米国人は英国人にくらべてフィブリノーゲンやC反応蛋白(炎症の指標で、循環器疾患の危険因子)が高く、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が低いという結果でした。
(ただしこちらの調査では高血圧に有意差はなくなり、糖尿病だけが米国人に多いという結果でしたが)

したがって、アメリカに住む非ヒスパニック系白人は、イギリスに住む非ヒスパニック系白人よりも、病気がちで不健康であると言えるでしょう。

本研究における55歳から64歳の疾患の把握は自己申告に基づくものである点が問題ですが、糖尿病の有病率に関しては自己申告、クリニカルレポートの双方で有意に米国人で多くなっていましたし、血液検査の結果でも差が大きいことから結果の信頼性は比較的高いものと考えられます。

では、なぜ米国人の方が不健康なのでしょうか?

生活習慣では、英国人は以前から米国人に比べて喫煙率が高かったのですが、これが下がり両国間に差がみられなくなりました。

一方、肥満については両国ともに近年増えていますが、英国では1980年から2003年の間に肥満者の率が7%から23%に増加したのに対し、米国では15%から31%になっています。

肥満者の数については、まだまだ米国の方が多いわけです。

C反応蛋白やHDLコレステロールも肥満の影響を大きく受けますので、やっぱり肥満が悪いのか?と考えてしまいます。

さらに、米国では、肥満対策にかける費用もどんどん増やしているはずですが、その効果が肥満の増加数に追いついていけないというのが問題と思われます。

肥満大国の米国において、メディカル・ケアにかける費用と肥満者の数がどのように推移していくのか、これは同じように肥満者が増えつつある日本にとっても、注目すべき問題でしょう。

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日本で最初の姉妹都市

さて、問題です。ミネソタの州都はどこでしょうか?

答えはセントポールなのですが、ミネソタの場合ミネアポリスの方が有名なので、意外と知らない人も多いと思います。(実は自分もこっちに来る前はセントポールとセントルイスとの区別がついていなかった)

米国では州都とその州の中心都市というのが違うということも多いようで、例えばミネソタの東隣のウィスコンシン州の州都はマディソンなのですが(もちろんマディソン郡の橋とは何の関係もないはず)、有名なのはむしろミルウォーキー(ミラービールとかね)の方だと思います。

話を戻して、ミネソタ州の州都セントポールは実は日本が最初の姉妹都市を提携した都市であったということが、最近わかりました(もしかして常識?)。

お相手は長崎市なのですが、長崎ーセントポールの姉妹都市の歴史はとても古く、昨年50周年事業が行われたということです。

そもそも、港町でもないし、オランダ人が多く住んでいる町でもない(むしろドイツや北欧の方が多いはず)セントポールが長崎と姉妹都市を結ぶようになったのか…

それは… 

長崎市・セントポール市姉妹都市提携50周年WEBによれば

当時、米国ではヨーロッパの同名都市との姉妹都市提携運動が盛んに行なわれており、第二次世界大戦被災地への支援や市民の交流を通じた民主主義や自由主義の発展を目指そうとの機運が高まっていた。

そのような潮流の中で日本との姉妹都市提携の話が持ち上がり、ニューヨークの日本国連協会代表ウイリアム ヒューズ氏が原爆被爆から復興し平和都市への道を歩んでいた長崎市とセントポール市の提携を斡旋。その後国連事務局が両市に勧誘状を出した。

とのこと。

そして、1955 (昭和30)年12月 7日 に姉妹都市の提携が行われたようです。

長崎に白羽の矢が立ったのはわかりますが、なぜセントポールが選ばれたのかは未だ不明です。

興味のある人は長崎市ーセントポール市姉妹都市委員会のサイトもみてください。

ところで、ちょっと気になるのは、このサイトにあるクスノキの写真の記事。

姉妹都市50周年を記念して、クスノキの種が長崎からセントポールに送られたとのことですが、米国入国時にいつもしつこく植物の種は持ち込まないとか書いてありますよね。この場合は検疫に引っかかることはなかったのかな?(まさか内緒で持ち込んだとか…いうことはさすがにないでしょうが)

さらに、どうでもよいことですが、姉妹都市をウィキペディア(Wikipedia)で調べてみると、

なんと「鳥取県境港市が1992年、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)江原道元山(ウォンサン)市と友好提携している」とのこと。

国交はなくとも姉妹都市はOKなのですね。


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緑茶は糖尿病も予防する?

コーヒーが糖尿病を予防する可能性があることは欧米の研究で既に報告されています。しかしながら、コーヒーと同様に抗酸化物質やカフェインを含む緑茶が糖尿病を予防するかどうかについては明らかでありませんでした。

米国内科専門誌Annals Internal Medicineの4月18日号では、緑茶やウーロン茶の摂取と糖尿病発症との関連を日本人において検討した報告が公表されました。

The relationship between green tea and total caffeine intake and risk for self-reported type 2 diabetes among Japanese adults.
Ann Intern Med. 2006 Apr 18;144(8):554-62.
Iso H, Date C, Wakai K, Fukui M, Tamakoshi A; JACC Study Group.

この研究では、日本人における多施設共同研究JACC Studyに参加した40~65歳の男女17,413人を対象として行われました。ベースライン調査において緑茶、コーヒー等の摂取量を調査し、その後5年間の糖尿病発症との関連を検討しました。

5年間に444人に新たな糖尿病が発症しました。緑茶およびコーヒーの摂取量と糖尿病発症との間には負の関連がみられました。具体的には、緑茶を毎日6杯以上飲む人は週に1杯未満の人に比べて、33%糖尿病発症のリスクが低下し、コーヒーを毎日3杯以上飲む人は週に1杯未満の人に比べて42%リスクが低下していました。

一方、紅茶およびウーロン茶等の摂取と糖尿病発症との関連はみられませんでした。また、飲み物からのカフェイン摂取量と糖尿病発症との間にも負の関連がみられました。

本研究は、糖尿病の発症が自己申告によるものということと、コーラなど炭酸飲料からのカフェイン摂取量を把握しきれていないというような問題はあるものの、日本人独特の生活習慣であり、しかも欧米から健康によいものとして注目されている緑茶の摂取が、糖尿病発症を予防するかどうかという点に着目したところがとてもユニークであると言えるでしょう。

今回の結果からはカフェインが糖尿病のリスクを減少させるという可能性が示唆されましたが、最近、血中の抗酸化物質(カロテノイド値)と糖尿病発症との負の関連も報告されており、糖尿病を予防するに至る機序がどういったものなのか興味がもたれるところです。

Associations of Serum Carotenoid Concentrations with the Development of Diabetes and with Insulin Concentration: Interaction with Smoking.
Hozawa A, Jacobs DR Jr, Steffes MW, Gross MD, Steffen LM, Lee DH.
Am J Epidemiol. 2006 Apr 5

それにしても、胃がんや乳がん発症との関連が否定されるなど、一時期旗色が悪かった緑茶ですが、最近は認知機能との関連も報告されており、再び注目されて来るかもしれませんね。

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