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うつな気分は結婚で治る?

通常、結婚はストレスフルなライフイベントでも上位に位置するほどのストレスのはず?
なのですが、米国の研究によると、結婚は憂うつな気分を解消してくれる可能性が高いことが報告されました。
(ただし、まだ学会発表レベルの研究で、論文にはなっていないようです)

もっとも、この結果は研究を実施した研究者にとっても意外な結果だったようです。

American Sociological Association の年次集会で発表されたこの研究は、

3066人の男女を対象に、不眠、悲しみなどのうつ症状を、結婚前後に測定しました(ただし初婚のみ)。

その結果、特に結婚前にうつ症状を持っていた人では、結婚後のうつ症状が著明に減少していました。

研究者のWilliams博士によると、うつ傾向にある人では、心理的な親密さとか社会的な支援が必要であり、それが結婚によってもたらされるのでは、というように考えられるようです。

一方、結婚前にうつ症状がなった人では、むしろ逆にうつ症状が増加するという結果でした。

したがって、「もしあなたがうつ症状を持っていなくて、うつ症状を持っている人と結婚するということになったら、それはあまりよいことではないかもしれません。」と共同研究者は述べています(と記事になっていますが、本当にこんなこと言っていいのか?)

うーん。
最近目を引く研究があまりなくて、この研究は面白いと思ったのですが…
実際に論文になっていないので詳細はわかりませんが、これらの結果が単に「平均への回帰」でないことをきちんと調べてあるかどうかを確かめる必要はありそうです。

すなわち、もともとうつ症状の得点が高い人は、2回目の検査では得点が低くなる傾向があり、逆にもともと得点の低い人は、2回目の検査では得点が高くなる傾向になるのは疫学では周知の事実です。

したがって、結婚前後で検査を行う人と、同じ年代の人で結婚前後ではない人で同じ検査を行って、その差を見る必要があるのですが、この検討をしているかどうかは明らかではありません。

したがって、うつ症状のある人が結婚したからと言ってうつ症状がよくなるかどうかは、論文が出てから判断しても遅くはないと思います。

ところで最近、好きな音楽を歌ったり聴いたりすると、高齢者の性ホルモンの量が安定する効果があり、痴呆予防に応用できるのでは?との研究結果が出たという記事も目にしました。

この研究では、唾液中の性ホルモン量が定期的な音楽教室の参加後に多い人は減少、少ない人は逆に増加し、一定量に収束する傾向がありとのことでした。

これも、同じように単に平均への回帰を見ている可能性もあるわけです。

それにしても、この研究は月に1回2時間の音楽のみの効果をみているようですが、これのみで痴呆予防ができたらそれこそ音楽の効果は薬以上ということになりそうですね。
(つい、他の交絡要因を調べてみたら?と言いたくなってしまいます)

もちろん、個人的には音楽の心身への効果は十分にあると思っていますので、この報告についても論文で詳細が公表されるのを期待しましょう。


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